独食肉処理場で集団感染、地区全体を再封鎖へ コロナ規制緩和後初
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【6月23日 AFP】ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州は23日、州内の食肉処理場で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受けて、同処理場がある地区全体を再び封鎖すると発表した。同国で新型ウイルス対策の制限措置が緩和されて以降、再封鎖となったのはこれが初めてで、迅速な正常化への期待を大きく妨げる形となった。
同州のアーミン・ラシェット(Armin Laschet)首相は、「われわれはドイツで初めて、数週間前に実施した措置を一地区全体に再び適用することになった」と述べ、「ギュータースロー(Guetersloh)地区にロックダウン(都市封鎖)を再導入する」と明かした。
約36万人が封鎖措置の対象となり、最短でも今月30日まで続くという。
ギュータースロー地区にある食肉処理場では、従業員約7000人中1500人超が新型コロナウイルスに感染していることが判明していた。
同国で最大の人口を抱えるノルトライン・ウェストファーレン州で発生したこの集団感染は、5月初めにドイツが封鎖解除を開始して以降、最大規模となった。
同地区に適用される新たな封鎖措置は、3月に最初に導入された制限と同じで、ラシェット州首相によると、映画館や美術館、コンサートホール、バー、ジム、プール、サウナが休業になるという。(c)AFP