【6月24日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)林業局は22日、かつて絶滅の危機にひんしていたトキの個体数が、すでに世界中で5千羽を超えるまでに回復し、生息地は秦嶺山脈を中心に過去の分布域だった東アジア一帯へ拡大する傾向があることを明らかにした。

 トキは長い歴史を持つ種で、かつては東アジア大陸から広大なシベリアにかけて分布していたが、20世紀に入ると朝鮮半島や日本などで相次いで姿を消した。その後1981年に、専門家が秦嶺山脈の奥深くに位置する陝西省漢中市洋県姚家溝で野生のトキ7羽を発見。秦嶺山脈はトキにとって「ノアの箱舟」となった。

 同局の党双忍(Dang Shuangren)局長によると、この40年近くの間に5平方キロ足らずだったトキの生息範囲は1万5千平方キロまで拡大し、秦嶺山脈を中心に周辺へ拡大する傾向にある。トキの生息地は現在、陝西、河南(Henan)、浙江(Zhejiang)各省に集中し、日本と韓国にも中国の支援と協力により野生の個体群が形成されているという。

 大まかな統計によると、トキの個体数は世界全体で、1981年発見当時の7羽から、今では5千羽を超えるまでに増加した。うち中国国内に4400羽、さらにその中の4100羽は陝西省内に生息し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでトキの危機レベルは「絶滅寸前(CR)」から「絶滅危機(EN)」へ引き下げられた。(c)Xinhua News/AFPBB News