【6月23日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)の人気観光地、デチェン・チベット族自治州シャングリラ市(Shangri-La)の陳群(Chen Qun)市長 は16日、2020年末までに110万本の植林を終え、植林計画の新ラウンドを完了させると明らかにした。これにより同市の生態環境をさらに改善する。

 陳群市長は、シャングリラ市の約133ヘクタールの農地を森林地に転用するとともに、市内にある非金属鉱山の数を今年末までに50カ所以下に制限すると述べた。

 同市の市街地および郊外の約77・6%が森林となっている。これまでに同市は環境保護を担う森林レンジャーを主に地元の貧困世帯から4642人選抜し、1人につき年間1万元(1元=約15円)を支給している。

  陳群市長は、「エコツーリズムはシャングリラ市で最も重要な産業であり、われわれは自然保護地域で暮らしている地元住民の収入をさらに増やしていく」と述べた。

 シャングリラ市には25の民族が暮らしており、人口の46・3%をチベット族が占めている。

 英国の作家ジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」(1934年)に登場する地上の天国「シャングリラ」のモデルになったのは、デチェン・チベット族自治州中甸県(Zhongdian)だと考えられている。国務院は2001年、中甸からシャングリラへの改称を認めた。(c)Xinhua News/AFPBB News