【6月22日 AFP】米国のジョン・ボルトン(John Bolton)前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は21日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と良好な関係にあると認識している一方で、金氏はそれを「大笑いしている」との考えを示した。

 トランプ氏に関する数多くの疑惑についても触れられている自身の暴露本が23日に発売されるのを前に、ABCニュース(ABC News)のインタビューに応じたボルトン氏は、金氏が自分に好意を持っているとトランプ氏は本当に思っているのかと問われ、他に説明のしようがないと答えた。

 ボルトン氏は「金氏は大笑いしているだろう」と述べ、「トランプ大統領がマスコミに見せる一連の文書は、朝鮮労働党のアジプロ(扇動宣伝活動)機関の役人によって書かれたものだ」「それなのに、大統領はそれを2人の深い友情の証しだと思っている」と指摘。また、友情は国家間の外交の体を成さないと苦言を呈した。

 ボルトン氏はまた、トランプ氏は大統領にふさわしくなく、1期限りであることを願っているともコメント。さらに、11月の大統領選ではトランプ氏にも民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領にも投票しない意向を示した。(c)AFP