【6月22日 AFP】中国は21日、米食肉最大手タイソン・フーズ(Tyson Foods)からの冷凍鶏肉の輸入を一時停止し、米飲料・食品大手ペプシコ(PepsiCo)北京工場の閉鎖を命じた。同国では首都北京の食品卸売市場で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受けて、当局が200万人超に検査を実施し、食品の生産・流通を取り締まっていた。

 中国税関総署は、タイソン・フーズの米国内の加工場1か所で新型ウイルスの感染が確認されたことを受けて、同社からの冷凍鶏肉の輸入を「一時停止」したと発表した。既に中国に到着している同社からの輸入品は没収されるという。

 ペプシコの広報によると、北京にある同社のスナック菓子製造工場で、複数の従業員が新型ウイルス検査で陽性反応を示したことから、同工場は閉鎖を命じられた。これまでに濃厚接触者87人が特定され、隔離されたという。

 北京の食品卸売市場「新発地(Xinfadi)」で発生した集団感染では、これまでに220人超が検査で陽性反応を示した。

 当局は19日、ドイツと米国の食品加工場で新型ウイルスの集団感染が発生したとの報道を受けて、「高リスク国」から輸入されるすべての生鮮食品について、国を挙げての検査を実施すると発表していた。(c)AFP