【6月22日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは21日、第30節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はアウェーでエバートン(Everton)と0-0で引き分け、30年ぶりの優勝を今週決められるかどうかはマンチェスター・シティ(Manchester City)の結果次第となった。

 トム・デイビース(Tom Davies)のシュートがゴールポストをたたき、ドミニク・キャルバート・ルーウィン(Dominic Calvert-Lewin)もチャンスを迎えるなど、エバートンは均衡を破る一歩手前まで近づいたが、10年ぶりとなるマージーサイドダービーでの勝利はならなかった。

 いつもの活気を欠く無観客のダービーで引き分け、2位シティとのポイント差を暫定で23としたリバプールは、プレミアリーグ制覇に向けて順調に進み続けている。

 22日にシティがホームでバーンリーFC(Burnley FC)から勝ち点を取りこぼせば、リバプールは24日に予定されているクリスタルパレス(Crystal Palace)とのホームゲームで優勝を決めることになるかもしれない。

 しかし、仮にシティがバーンリー戦と24日のチェルシー(Chelsea)戦に勝利すれば、7月2日にアウェーで行われるシティとの直接対決がリバプールにとって次のチャンスとなる。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は「両チームとも、たとえ無観客でもこれがダービーだと理解しているということを示した」とコメントした。「激しく、荒っぽく、すべての選手が疲れきっていた」

 駐車場に設置された移動式プレハブという不慣れな環境からこの日のダービーが始まったアウェーのリバプールは、グディソン・パーク(Goodison Park)の狭い選手用通路にはソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守るための余裕がほとんどないため、エバートンとは逆側からピッチに入場することになった。

 リバプールのDFビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)は「何が想定されるのか、誰にもよく分からなかった」「またピッチに出られて良かった」と話した。

 一方、エバートンのキャルバート・ルーウィンは「奇妙だった」と振り返った。

「これほど重要な試合でファンがいないというのはちょっと異様だった。普段であればこの場所は活気であふれているから、最初は慣れるのに苦労した」 (c)AFP