【6月22日 Xinhua News】中国国有航空機メーカーの中国航空工業集団は19日、同社が生産する無人航空機(UAV)「翼竜1」を用いた汎用プラットフォームのテストを実施したと明らかにした。無線中継基地局の設備を搭載し、宇宙・空中・地上での緊急通信の精度を確認した。

 同機は高度3千~5千メートルで、半径3キロの円を描き旋回。50平方キロの範囲のモバイル信号を長時間、安定的に中継した。飛行中の無線基地局が地上通信をカバーする範囲としては、国内で過去最大を記録した。

 同社は、今回のテストにより「翼竜1」による汎用プラットフォームが、緊急時の通信・中継機能を十分備えていることが証明されたと表明。火災や地震、洪水などの自然災害や緊急事態で地上通信施設が使用不能となった場合の緊急通信で重要な役割を果たすという(c)Xinhua News/AFPBB News