【6月21日 People’s Daily】新型コロナウイルスのまん延は世界の生産、需要にとって大きな衝撃となった。国際協力を強化し、世界の産業チェーン、サプライチェーンの安定を維持することは各国共通の責任だ。世界の産業チェーン、サプライチェーンで中国は重要な位置を占めているが、これは、経済のグローバル化が進み、世界の分業構造が変化したのに伴い、徐々に形成されたものだ。中国は新型コロナのまん延を迅速に抑え込み、業務再開を進め、これによって世界の防疫活動を支援するとともに、世界経済の安定維持のために重要な貢献をした。

 中国はインフラや人的資源などの面で強みがあり、世界の産業チェーン、サプライチェーンの安定維持に重要な役割を果たすことができる。新型コロナがまん延すると、各国で防疫物資が不足したが、中国は国内の防疫体制を整えたうえで、できるだけ海外に防疫物資を送った。

 中国は防疫対策とともに、経済社会発展活動を推進し、世界が注目する成果を挙げた。4月末までに、全国の一定規模以上の工業企業で操業再開率は99%を超えた。中小・零細企業の業務再開率は88.4%に達し、重要プロジェクトの作業再開率は95%を上回った。

 中国は14億の人口を抱えており、それ自体が「世界市場」で、世界の企業に対して成長の場を提供している。中国経済は強靱(きょうじん)であり、潜在力も大きい。長期的な成長傾向はコロナ禍の短期的な衝撃で変わるものではない。これは、各方面から認められている基本的な事実だ。

 コロナ禍によって経済のグローバル化の形態は変わったが、グローバル化そのものは変わらない。世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド(Roberto Azevedo)事務局長が述べているように、「どれほど強大であっても、あるいはどれほど進歩していても、自給自足できる国はない」、「産業チェーンに対する衝撃への正しい対処方法は、国際協力と国際協調であり、国際貿易の正常な運営だ」。

 世界各地で業務再開の動きが活発化するのに伴い、人々は、経済のグローバル化の流れに順応することによって、正しい道を歩むことができることに気付いた。世界の産業チェーン、サプライチェーンから阻害要因を取り除き、世界経済を活性化させることが、世界各国人民の願いだ。(c)People's Daily/AFPBB News