【6月21日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は20日、オクラホマ州タルサ(Tulsa)で3か月ぶりとなる選挙集会を開いた。

 新型コロナウイルスによる公衆衛生・経済上の危機が深刻化しているだけでなく、人種的不平等への抗議デモがここ数週間で全米に広がった中、トランプ氏は自身の選挙運動の巻き返しを模索している。

 ホワイトハウス(White House)は、集会に最高10万人が詰め掛けるとしていたものの、実際は会場となったBOKセンター(BOK Center)の1万9000席の客席には空席も目立った。

 トランプ氏は、新型コロナウイルスにひるまず会場に来た支持者を「戦士」と呼んで称賛。同ウイルスにより米国では約12万人もの死者が出ているが、「私は(同ウイルスへの対応で)素晴らしい仕事をした!」と、勝利宣言のような発言も飛び出した。

 また、今年の大統領選で対立候補となる民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領については「極左勢力のどうしようもない操り人形」と批判。「今から5か月後に『スリーピー(寝ぼけた)』ジョー・バイデンを破る」と述べた。

 オクラホマ州では最近、新型コロナウイルスの感染者数が急増しているにもかかわらず、会場ではマスクを着用している人がほとんど見られず、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)もほぼ維持されていなかった。さらに、集会が行われる数時間前には、事前にタルサ入りしていたトランプ陣営スタッフ6人が新型コロナウイルス検査で陽性になったと発表された。(c)AFP/Laurent BANGUET