【6月20日 Xinhua News】森の中で育つキノコの一種、桑黄(メシマコブ)は、朽ちかけたクワの木に寄生することから名付けられた。高い薬効があるとして古くから珍重され、いわば森の中の「黄金」ともいうべき存在となっている。

 中国吉林省(Jilin)東部の長白山一帯の樹海にここ数年、「黄金」を追い求める人々が現れた。その中には森林伐採が禁止された後、どう産業転換を図るかに頭を悩ませる林業労働者のほか、地元の農家もいた。彼らはやがて、桑黄を森林からビニールハウス栽培へ転換することを試みた。何度も試験をくり返し、ついに「森林の黄金」を栽培することに成功、豊かさへの道を切り開いた。

 同省延辺朝鮮族自治州和竜市八家子鎮の桑黄栽培基地には現在、245棟のビニールハウスが立ち並び、合計100万段以上の菌床で桑黄を栽培している。また、地元の村民100人以上の雇用を創出した。(c)Xinhua News/AFPBB News