【6月21日 AFP】19-20ドイツ・ブンデスリーガ1部は20日、第33節の試合が行われ、3冠を目指す王者バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、外国人選手としてのシーズン最多得点記録を更新したFWロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)の活躍などでSCフライブルク(SC Freiburg)に3-1で勝利した。

 無観客の本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)で、バイエルンはMFヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)のゴールで先制すると、ポーランド代表のレワンドフスキがハーフタイムまでにさらに2点を挙げた。レワンドフスキは、これが今季リーグ戦33ゴール目で、公式戦では計48ゴール目。

 リーグ戦でのゴール数は、当時ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)でプレーしていたガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が2016-17シーズンにマークした31ゴールの記録を抜き、外国人選手として歴代最多となった。

 ミッドウイークにリーグ8連覇を決めていたことで、肩の力が抜けた試合を見せたバイエルンは、今後3冠を狙う中で来月4日にバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)とのドイツカップ(German Cup 2019-20)決勝を戦う。そして、8月から再開される欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)でも優勝候補の一角として目されている。

 ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)は、大迫勇也(Yuya Osako)のゴールで一時1点差に迫ったが、敵地で行われたマインツ05(Mainz 05)との下位対決に1-3で敗れ、40年ぶりの降格が濃厚になってきた。対するマインツは残留が決まった。

 この結果、ブレーメンは下から2番目の17位となり、昇降格プレーオフに進む16位とは2ポイント差となった。残留の望みをつなぐには、ホームで行われる来週末のケルン(1. FC Cologne)戦で勝利することが絶対条件で、その上で16位につけるフォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)がウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)に敗れなくてはならない。

 ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)はアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)の2ゴールで3位RBライプツィヒ(RB Leipzig)を2-0で下し、2位が確定した。

 ハーランドは、これがオーストリア1部リーグのレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)から加入して以来リーグ戦14試合で13ゴール目。両チームで今季公式戦39試合に出場し、計44ゴールを挙げている。

 一方、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)への移籍が決まったライプツィヒのティモ・ヴェルナー(Timo Werner)は得点を決められなかった。ドイツ代表のヴェルナーは、レワンドフスキに次ぐ26ゴールをリーグ戦でマークしている。

 ブンデスリーガではバイエルンとドルトムントがすでに来季のチャンピオンズリーグ出場を決め、ライプツィヒ、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)、レバークーゼンが残り2枠を争っている。

 4位のボルシアMGはこの日、3-1で最下位SCパーダーボルン07(SC Paderborn 07)を下して出場権獲得へ前進。一方、レバークーゼンはヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)に0-2で敗れ、ボルシアMGから2ポイント差、ライプツィヒから3ポイント差の5位に落ちた。

 シャルケ04(Schalke04)はホームでVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に1-4で大敗し、リーグ戦の連続未勝利が15試合に伸びた。勝利したボルフスブルクは、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)出場圏内の6位を維持している。(c)AFP/Ryland JAMES