【6月20日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)忻州市(Xinzhou)五台県(Wutai)にある仏光寺東大殿は、中国に現存する数少ない唐代木造建築の中でも最大かつ最も保存状態のよい建造物とされる。宣宗の大中11(857)年の創建で、1961年に全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)の第1回選定リストに登録された。

 東大殿は柱間7間の単檐廡殿式(単層寄棟造)で、殿内には彩色塑像30体余りが残る。釈迦(しゃか)を中心に脇侍菩薩や供養菩薩、金剛力士、従者などの姿勢や服装、装飾が異なる表情豊かな塑像が配置され、釈迦による説法の壮大な場面を再現している。如来座像の高さはいずれも5メートルを超え、弟子や脇侍菩薩、金剛力士なども4メール前後ある。

 殿内の梁(はり)や桁などには創建時の題字が今も残る。黒い墨で記されており、筆跡も十分読み取れる。壁画は60平方メートル余りを残すのみだが、現存する木造寺院に残る唯一の唐代壁画だという。(c)Xinhua News/AFPBB News