【6月21日 Xinhua News】中国黒竜江省(Heilongjiang)黒河市(Heihe)でこのほど、傷を負った重さ約150キロのダウリアチョウザメが見つかった。同市愛輝区の農業総合行政執法大隊漁政中隊によって黒河ダウリアチョウザメ養殖センターの臨時救護所に送られ、応急処置が行われた。

 ダウリアチョウザメは黒竜江流域に生息する珍しい魚類で「水中の生きた化石」と呼ばれ、科学研究において極めて大きな価値を持つ。同中隊の責任者によると、今回見つかったのは魚齢60歳以上の雌で、発見時には背びれに傷があり、耳下腺から出血していた。また、尾びれに古傷もあった。このダウリアチョウザメは回復し、野生復帰の条件が整い次第、自然に返される見通しとなっている。

 現在、同省漁業漁政局が愛輝区に専門家を派遣し、ダウリアチョウザメの応急処置を指揮している。(c)Xinhua News/AFPBB News