【6月20日 AFP】米オクラホマ州タルサ(Tulsa)市は19日、抗議行動が暴力的になる恐れがあるとして前日に出していた外出禁止令を解除した。同市では20日にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が新型コロナウイルスの危機発生以来初となる選挙集会を開く予定になっている。

 19日は奴隷制廃止を祝う記念日「ジューンティーンス(Juneteenth)」で、1921年に米国史上最悪の人種虐殺の一つが起きたタルサでは緊張が高まっていた。

 タルサのG・T・バイナム(G.T. Bynum)市長は19日、米大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)の要請で前日に「非常事態」を宣言して外出禁止令を発令したが、「今日、外出禁止令はもはや不要と指示されたことを受け、解除する」とする声明を発表した。

 外出禁止令はトランプ氏が選挙集会を開く予定のBOKセンター(BOK Center)の周辺も対象地域に含み、選挙集会時を除いて21日早朝まで継続するとされていた。

 トランプ氏はタルサ市の外出禁止令解除についてツイッター(Twitter)に「楽しんで。バイナム市長に感謝!」と投稿した。(c)AFP/Laurent BANGUET