【6月19日 AFP】(更新)パキスタン出身で英国在住のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者、マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん(22)は19日、オックスフォード大学(Oxford University)を無事卒業すると、ツイッター(Twitter)に喜びのコメントを投稿した。

 女子の教育を受ける権利を訴えていたマララさんは約8年前、故郷のスワト渓谷(Swat Valley)で通学バスに乗っていた際、イスラム武装勢力タリバン(Taliban)による銃撃を受けて負傷。後に英国に移住していた。

 19日には、家族と大学卒業を祝う様子を写した写真をツイッターに投稿。

「オックスフォード大で哲学と政治学、経済学の課程を修了しました。私の喜びと感謝は言葉では言い表せません」とマララさん。

「先のことはまだ分かりません。今はただネットフリックス(Netflix)と読書、そして睡眠です」と書いた。

 マララさんはまだ11歳だった時に、英BBCのウルドゥー語版のブログで、タリバン支配下にあるスワトでの自身の生活をつづり、注目を集めた。

 2012年10月、マララさんはタリバンの戦闘員に頭部を撃たれ、救命治療のために英国に搬送された。その後家族と共に、イングランド中部バーミンガム(Birmingham)に移住した。

 2014年にノーベル平和賞受賞が決まった際、マララさんはこの知らせを学校で聞いた。この年の平和賞は、「子どもと若者に対する抑圧にあらがい、全ての子どもたちに教育を受ける権利を与えるための闘い」が評価され、マララさんとインド人活動家カイラシュ・サトヤルティ(Kailash Satyarthi)氏に贈られた。(c)AFP