【6月19日 AFP】米ワーナー・レコーズ(Warner Records)は、米警官によるアフリカ系米国人殺害に抗議する歌「I Just Wanna Live(僕はただ生きたいだけ)」を公開した12歳の黒人少年キードロン・ブライアント(Keedron Bryant)君と契約を結んだ。ブライアント君のプロデューサーが18日、インスタグラム(Instagram)への投稿で明らかにした。

 ブライアント君は5月26日、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが米ミネアポリス(Minneapolis)で白人警察に殺害された事件の翌日に、この歌をアカペラで歌う映像を自身のインスタグラムに投稿した。

 歌は、米国で育つ黒人の恐怖を吐露している。「僕は毎日、獲物として狩られている。僕たちはトラブルを招きたくなんかない」と歌詞は訴える。

 この歌には300万件の「いいね」が付き、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領や歌手ケイティ・ペリー(Katy Perry)さんからも賞賛が寄せられた。

 そして、歌はプロデューサーのデム・ジョインツ(Dem Jointz)氏の目に留まり、同氏が伴奏を付けた。

「I Just Wanna Live」は19日にリリース予定。この日は、黒人奴隷制度が撤廃されたことを記念した「ジューンティーンス(Juneteenth)」の祝日に当たる。報道によれば、ワーナー・レコーズは楽曲の売り上げを人権擁護団体「全米黒人地位向上協会(NAACP)」に寄付する方針だという。(c)AFP