【6月19日 AFP】米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が続く中で、今季の米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)とカレッジフットボールを行うためには、「バブル」方式を検討していく必要があると警告した。

 ホワイトハウス(White House)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策チームを率いているファウチ氏は、米CNNに対して、アメフトの特性とこのウイルスの伝染上の特徴から、2020年シーズンの実施に何らかの問題が生じる可能性を指摘した。

「選手たちが原則的に一つのバブルの中に入り、すなわちコミュニティーから隔離され、ほぼ毎日検査を受けるなどしなければ、この秋にフットボールが行われるのを目にするのは非常に難しいだろう」「確実視されている第2波が起きれば、例年のインフルエンザシーズンには状況が複雑になる可能性があり、今年はフットボールができなくなるかもしれない」

 この意見に対して、NFLの医療部門を統括するアレン・シルズ(Allen Sills)博士は、NFL専門チャンネルのNFLネットワーク(NFL Network)でコメント文を発表し、「選手の健康リスクを軽減」するために、選手協会(NFLPA)や医療アドバイザーと引き続き連携していくと述べた。

 今季のスケジュールは、例年通りに8月のプレシーズンゲームを控えて来月にトレーニングキャンプが開始され、9月10日の開幕戦では昨年覇者のカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)がヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)を本拠地で迎え撃つことになっている。(c)AFP