【6月19日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は18日、新型コロナウイルスの危機によって経済的影響を受けたクラブを救済するため、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)制度を一時的に緩和すると発表した。

 FFPは、欧州カップ戦に出場するクラブに、3シーズンの赤字を3000万ユーロ(約36億円)以内に抑えることを義務付けている。

 しかし、新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴う中断によってサッカー界が経済的損失を受けたことを考慮して、UEFAはFFPの緩和を承認し、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による財政赤字という実際問題に対処することを目的としており、財務不正に対応するためのものではない」と説明した。

 今回の緩和策により、クラブが移籍金や給与に関して未払い分の支払いを行っていることを示すための期間がこれまでよりも長くなり、2020年の会計年度の評価は1シーズン延期され、2021年の会計年度と一緒に行われることになった。

 一方でUEFAは、今夏の移籍マーケットについて、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)のグループステージが開幕するのを前に、移籍期限を10月5日に統一したいと述べた。

 執行委員会によるオンライン会議の後、UEFAは両大会のグループステージに向けた選手登録期限は同6日になるだろうと明かした。

 通常であれば、欧州の夏の移籍市場は9月上旬に閉まるが、各国がすべて同じ終了日を設けているわけではない。(c)AFP