【6月19日 AFP】男子テニス、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は18日、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)を開催することへの自身の懐疑論を軟化させるかのごとく、同大会が新型コロナウイルスの影響で中止されたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)や今季大半の試合の二の舞いを回避できて「最高にうれしい」と喜んだ。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇り、全米オープンでは3度優勝しているジョコビッチは当初、新型コロナウイルスの影響が全米で最も深刻だったニューヨークのフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)において、8月31日に全米オープンを開幕させるという全米テニス協会(USTA)の方針に難色を示していた。その際には、大会の衛生管理規定が「極端」で「不可能」と不満をあらわにしていた。

 しかしながらこの日は、ユーロスポーツ(Eurosport)のポッドキャスト「テニスレジェンド(Tennis Legends)」で、主催者にとって後押しとなるような前向きな考えを示し、開幕が9月下旬に変更された全仏オープンテニス(French Open 2020)についても言及しつつ、「特に四大大会(グランドスラム)が開催されることになり、すべての大会日程を見て最高にうれしいし、わくわくしている」と話した。

「多くの人が懐疑的だったと思う。パンデミック(世界的な大流行)のことを考えると、特に米国での大会はそうだった」「だから、自分も含めて大勢が開催できるかどうか疑っていた」

「開催されることになって本当にうれしいのはもちろんだ。それにいろいろな機会や仕事、そして選手に競技の場が与えられることは、とても重要なことだ」「なぜなら結局のところ、これが僕らの仕事だからだ! プロテニス選手として僕らはこの仕事を愛している、つまりこれに情熱を傾けているんだ。競技や旅が懐かしいし、何よりもツアーが恋しい。だから、これはとても前向きなニュースだと思う」

 現在33歳のジョコビッチは、全米オープンが開幕するまでに、南米出身の選手の渡航を含めた厳しい制限が緩和されることを願っていると話し、「これからの2か月間で、これらの制限が多少緩和され、素晴らしい大会になることを願おう」とコメントした。(c)AFP