【6月19日 AFP】19-20スペイン1部リーグは18日、第29節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は今季のベストゴールにもなり得るFWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の得点や、マルコ・アセンシオ(Marco Asensio)の復帰後初ゴールなどで、バレンシア(Valencia CF)を3-0で下した。

 両選手の華麗なボレーでレアルは納得の勝利を手にし、エデン・アザール(Eden Hazard)のお膳立てから先制点をマークするなど2得点のベンゼマは好調さを維持した。

 ロドリゴ(Rodrigo Moreno Machado)のシュートがポストをたたき、物議を醸すビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によってゴールが取り消されるなど、前半を優位に進めていたのはバレンシアだった。

 しかし、後半に入ってギアを入れ直したレアルは、無観客のアルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアム(Alfredo Di Stefano Stadium)で印象的な勝利を収め、19日に敵地でのセビージャFC(Sevilla FC)戦を控える首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差を2のままとした。

 片足でボールを浮かせ、逆足でボレーを突き刺したベンゼマの2点目は驚くような一撃だったが、その直前には、アセンシオにも劇的なゴールが生まれた。

 前十字靱帯(じんたい)を負傷し、公式戦での出場が昨年6月10日以来となっていたアセンシオはこの日、途中交代からわずか31秒でボレーを決めた。ファーストタッチでゴールを奪い、堂々の復活を果たした24歳のアセンシオは試合後、「とても苦しい数か月だった。復帰して得点も挙げられ、とてもうれしい」と話した。

「とても感激しているし、満足感がある。多くがきょうのことに詰まっている」

 タイトルレースが残り9試合となる中、特に復活したアザールと良いコンビネーションを維持し続けているベンゼマがレアルの鍵になるとみられる。

 ベンゼマのレアルでの公式戦におけるゴール数は243点となり、フェレンツ・プスカシュ(Ferenc Puskas)氏を抜きクラブ歴代5位となった。(c)AFP/Thomas ALLNUTT