【6月19日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)の太原晋商博物館でこのほど、元~明代の竜文瓦などを展示する「飛竜在天‐孟家井窯の竜文琉璃(るり)展」が開幕した。

 同展では600年以上前に作られた竜文の琉璃瓦(釉薬瓦)や竜の形をした器物95件を展示。うち、素面瓦当(瓦当は筒瓦の先端部分)や軒瓦、竜の形をした器物は、いずれも太原の古窯、孟家井窯遺跡から出土したものだという。

 同省工芸美術協会・陶磁文化芸術専業委員会の王鼎(Wang Ding)主任は孟家井窯について、太原の役所が明代初期に琉璃建材を焼成した窯だと説明。「今回展示された琉璃瓦には、皇帝を象徴する「五爪竜(5本の爪がある竜)」が多く見られる。元から清にかけての朝廷は、竜の文様の使用を厳格に規定していた。元代末期には民間の「五爪竜」使用が禁じられ、明清時代も朝廷が独占していた。これらは孟家井窯が官窯だったことを証明している」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News