■自由落下のように転落

 ニュースチャンネル、インディア・トゥデー(India Today)によると、中国軍は先週、以前撤退した場所に戻り、野営地を設営。インド軍が野営地を撤去したところ小競り合いとなり、数人の兵士が負傷した。

 中国軍は週末に人員を増やして再び現れ、14日に石を投げた。翌日夕、急流のガルワン川(Galwan River)に向かって大きな斜面がある高い尾根で衝突が発生した。

 事態は急速に緊迫の度を増し、数人のインド兵が氷のように冷たい水に落ちた。サントシュ・バブ(Santosh Babu)大佐率いる非武装のパトロール隊が中国側と交渉を始めた。しかし、インド側の報道によると、中国側は譲歩せず、大きな丸石や有刺鉄線を巻き付けた石、くぎを打ち込んだこん棒でインド兵らを襲撃した。バブ大佐は重傷を負い、その後死亡した。

 40分後、同じパトロール隊が少佐に率いられて現場に戻り、再び衝突が起きた。兵士数百人が関与したが、中国側が数でインド側を圧倒。戦いは翌日午前0時すぎまで続いた。

 ある国防関係者はAFPに対し、多くのインド兵が険しい岩の斜面に突き落とされ、自由落下するように転げ落ちていったと語った。