【6月18日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は17日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって3月から中断されている今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)について、準々決勝からの大会方式を一発勝負に変更し、試合をすべて8月にポルトガル・リスボンで行うと発表した。

 執行委員会による会議の後、UEFAは準々決勝を8月12日から行い、決勝を同23日に開催することで今大会を完遂させると認めた。

 欧州では新型コロナウイルスによる死者数の増加が緩和され、多くの国が今週に入り再び国境を開放したため、観客を入れた状態で試合が行われるという望みもある。

 UEFAのアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長は「地元のファンだけになるのか、無観客になるのか、あるいは他クラブのファンも渡航可能になるのかは分からない」とコメントした。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により危機的状況に陥る前、今季の決勝は5月にトルコ・イスタンブールで行われる予定だった。

 今回のフォーマット変更を受けて、イスタンブールでは来季の決勝が行われることになり、その後の3年間はロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)、ドイツ・ミュンヘン(Munich)、英ロンドンが会場になる。

 UEFAによれば、今季の準々決勝以降の試合は、ベンフィカ(Benfica)の本拠地で6万5000人を収容するエスタディオ・ダ・ルス(Estadio da Luz)と、スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)の本拠地で5万人を収容するエスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ(Estadio Jose Alvalade)に分かれて行わるという。

 未消化となっている決勝トーナメント1回戦の4試合についてもポルトガルで開催することが可能であり、準々決勝の組み合わせ抽選会は7月10日に行われる。

 また、今季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)についても、準々決勝以降が一発勝負のフォーマットに変更になった。試合はドイツの4都市で行われ、決勝は8月21日にケルン(Cologne)で予定されている。

 女子欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2019-20)も同様で、同21日から30日にかけ、8チームによる一発勝負のトーナメントがスペイン・ビルバオ(Bilbao)とサンセバスチャン(San Sebastian)で行われる。(c)AFP/Andy SCOTT