【6月18日 AFP】米国は17日、シリアのアスマ・アサド(Asma al-Assad)大統領夫人らを新たに制裁対象に指定し、内戦下のシリア経済を揺さぶってきた圧力作戦を新法の下でさらに強化していく構えを示した。

 米国は、17日に発効したシーザー法(The Caesar Act)に基づいた措置の第1弾として、アサド大統領夫妻を含む39の個人・団体を制裁対象とした。対象者は米国内に保有する全資産が凍結される。

 アスマ夫人が米国の制裁対象となるのは初めて。アサド氏は2011年に反体制派弾圧を開始して以降、米国の制裁対象となっている。

 シーザー法はアサド氏に協力する企業を罰するもので、シリア再建への取り組みに暗い影を落としている。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は声明で「われわれはさらに多くの制裁を見込んでおり、アサド氏とその政権がシリア国民に対する不必要で残忍な攻撃を停止するまでやめるつもりはない」と表明。「経済的・政治的圧力をかける作戦の継続」を宣言した。(c)AFP/Shaun TANDON