【6月17日 AFP】(更新)中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)は17日、新型コロナウイルスの感染拡大の恐れから、北京の空港を発着する予定だった少なくとも1255便が欠航したと報じた。便数全体の70%近くに当たる。

 北京市では最近130人以上の新規感染者が確認されており、北京市当局は住民に市外に出ないよう求め、一部の省は北京市から来た人に隔離措置を取っている。

 また、北京市で新たに31人の感染が確認されたことを受けて、17日には市内のすべての学校が再び閉鎖され、オンライン授業が再開された。

 中国では新型コロナウイルスの流行がおおむね抑制されていたが、新たに感染者が出ていることで感染第2波への懸念が高まっている。

 北京市当局は16日、市内の「中・高リスク」地域の住民に移動制限を課すと発表した。他の地域の住民に対しては、市外へ移動する場合には核酸検査を受けるよう求めている。

 また、北京市の広大な食品卸売市場「新発地(Xinfadi)」で始まったとみられる集団感染に関連して市内の数万人が検査を受け、市内の約30の住宅地が封鎖された。

 北京市保健当局によると、市内では過去6日間で137人の感染が確認されており、同市政府の徐和建(Xu Hejian)報道官は16日の記者会見で、「北京の流行状況は非常に深刻だ」と警告した。

 中国当局は17日、北京市と隣接する河北(Hebei)省や、浙江(Zhejiang)省でも国内感染例が確認されたと報告。また、海外からの入国者11人の感染が確認されたという。(c)AFP