【6月17日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の秦始皇帝陵博物院は現在、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、直接参観できる人はごくわずかとなっている。

 オーストラリア・シドニーの中国文化センターはこのほど、同国の人々が自宅にいながら、世界遺産に登録されている「宝物」を身近に目にし、中国初の皇帝である秦始皇帝について学ぶことのできるオンライン展覧会を開始した。

「来場者」は、約8千体の兵馬俑(へいばよう)がある主要な3カ所の兵馬俑坑を高解像度で360度から見ることができ、各兵士俑の個性的な表情を拡大することもできる。

 また、英知を探求し、文字や法律、かんがい、冶金(やきん)、測量といった高度な技術システムをつくり出した秦の人々の2千年以上にわたる歴史について知ることもできる。

 中国の兵馬俑は、1974年に偶然発見されて以来、世界の感嘆の的となってきた。昨年にはさらに約200体の兵馬俑が出土し、中国の生気に満ちあふれた過去に光が当たり続けている。(c)Xinhua News/AFPBB News