【6月16日 Xinhua News】中国税関総署はこのほど、輸出用医療物資の品質と安全性を確保し、新型コロナウイルス感染症に立ち向かう国際社会を支援するため、医療用マスクや医療用防護服、手術帽、医療用シューズカバーなど医療物資11品目について、輸出用商品の検査を求める公告を発表した。

 上海口岸(通関地)は中国最大の医療物資の輸出拠点であり、同税関工業製品・原材料検査技術センターは、同口岸から輸出される医療物資のうち一部商品の検査を受け持っている。

 4月下旬以来、同センターは30人近い検査員からなる特別チームを編成し、これまでに約400ロットの輸出用医療物資の検査を実施してきた。

 1枚のマスクが輸出されるまでには防水性、透湿性、引き裂き強度、難燃性、ろ過効率など多くの品質基準と安全基準をクリアする必要がある。医療用防護服についても生地や縫い目、完成服の状態など項目ごとに試験を行い、関連の品質・安全基準を満たしているか検査している。

 同税関の統計によると、今年4~5月に上海浦東国際空港を出発した輸出貨物便は前年同期の3倍となる9431便で、1日平均では150便余りだった。これら輸出貨物便に積まれた貨物のかなりの部分を新型コロナ対策物資が占めており、中国からの医療物資は感染症と闘う国際社会に物資面での力強い支援と保障を提供している。(c)Xinhua News/AFPBB News