【6月16日 AFP】フランス山岳クライミング連盟(FFME)は15日、女子スポーツクライミングの若手スター選手のルース・ドゥアディ(Luce Douady)が、仏アルプスのクライミングエリアで転落して死亡したと発表した。

 16歳のドゥアディ選手は友人グループとともに、二つのクライミングエリアの間の手すりのついた難しい小道を横断していたところ、転落したとされている。

 FFMEは公式ウェブサイトで、「ルースは仏クライミングチームの若手アスリートで、将来有望だった」「競技でも素晴らしかった」とすると、「クライミングの全てを愛していた」「クライミング界にとって計り知れない悲しみだ」と哀悼の意を表した。

 サイトではさらに、ドゥアディ選手が2019年に米コロラド州ベイル(Vail)で行われたワールドカップ(IFSC Climing Worldcup)でシニア大会初出場にして5位に入り、同年にイタリア・アルコ(Arco)で開催された世界ユース・ボルダリング選手権(IFSC World Youth Bouldering Championship)で初優勝を果たしたことなど、これまでの成績も紹介していた。

「この恐ろしいニュースはドゥアディ選手のトレーニングパートナー、コーチ、そして所属クラブのシャンブリー・エスカラーデ(Chambery Escalade)に打撃を与えた。しかし、今は連盟全体が悲嘆に暮れている」

 ドゥアディ選手の所属クラブもフェイスブック(Facebook)で、「エネルギッシュで情熱的で才能ある若い女性」であり、「美しい人」だったと追悼した。(c)AFP