【6月15日 AFP】新型コロナウイルス流行による規制で卒業式の開催がままならない中、バーレーンのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)サーキットで先週、「ドライブスルー」の卒業式が行われた。式は花火で締めくくられ、高校生らの門出を祝った。

 10日、バーレーン・インターナショナル・サーキット(Bahrain International Circuit)の表彰台の前に、バーレーン・バヤン・スクール(Bahrain Bayan School)の卒業生と保護者の乗った車が十分な車間距離を取って並んだ。

 同地はグランプリレースの会場だが、新型コロナウイルスの影響で、今年のレースは延期となった。

 82人の卒業生らは伝統的なガウンと帽子に加え、マスクを身に着けて卒業式に出席。一人一人、車から卒業証書を受け取るために表彰台へと向かった。後方からは、保護者らの励ましの声が聞こえた。

 卒業生たちは消毒ゲートを通り、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守りながら表彰台への列をつくった。表彰台に上がると、2メートルの距離を保ちながら校長にあいさつをし、一時的にマスクを外して写真撮影に臨んだ。

 バーレーンの人口は約150万人で、半数が外国人。新型コロナウイルスの15日までの感染者は1万8200人あまりで、うち死者は42人。感染拡大を防ぐため、全国的なロックダウン(都市封鎖)の一環で、大学や高校の休校措置が講じられた。(c)AFP