【6月15日 CNS】北京市共産党委員会は14日常務会議を招集し、同市豊台区(Fengtai)幹部の新型コロナウイルス感染症対策の中での職務怠慢問題に関する調査と処分について討議を行った。同委員会の蔡奇(Cai Qi)書記が主催した。

 11日以来、北京市では新型コロナウイルスの確定感染症例が相次いで発見された。感染者に対する流行病学調査とビッグデータによる発生源遡及(そきゅう)調査の中で、いずれも北京新発地(Xinfadi)農産品卸売市場での活動あるいはその関係者との接触があったことが確認された。

 13日、同党規律委員会は調査チームを編成し、同卸売市場の新型コロナウイルス感染対策における職務怠慢問題につき調査を行った。

 調査の結果、同市豊台区の周宇清(Zhou Yuqing)副区長、豊台区花郷(Huaxiang)党委員会の王華(Wang Hua)書記、新発地農産品卸売市場の張月琳(Zhang Yuelin)総経理が行った感染症対策の中で、「4者責任(地域、部門、企業、個人が一体となって感染症対策に取り組む)」の不徹底と「4つの早期(早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療)」の注力不足、および消毒滅菌作業の不徹底などの存在が明らかとなった。

 北京市共産党委員会は討議を経て、周宇清に対する免職処分を決定。この他、豊台区共産党委員会は討議を経て、王華に対する免職処分を決定すると共に、関係部門に対し張月琳の新発地農産品卸売市場総経理の職を免ずるよう命じている。北京市規律委員会調査チームは、引き続き詳細調査を行い、調査結果に基づき関係者に対し問責と処分を行うとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News