【6月15日 AFP】フィリピンの著名ジャーナリスト、マリア・レッサ(Maria Ressa)氏がサイバー名誉毀損(きそん)罪に問われている事件で、首都マニラの裁判所は15日、レッサ氏に有罪判決を言い渡した。

 報道の自由を擁護する人々はこの事件について、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領に批判的な勢力を黙らせるための策略だと主張し、監視団体は政府に批判的な報道を行ったことへの報復とみなしている。

 レッサ氏と同氏が運営するニュースサイト「ラップラー(Rappler)」は、数千人を殺害した麻薬撲滅戦争を含むドゥテルテ氏の政策に批判的な記事を掲載。その後、法的措置と調査の対象となった。

 レッサ氏は判決言い渡し後、有罪判決は「予想外ではない」とした上で、「報道の自由に対するいかなる攻撃に対しても立ち向かっていく」と報道陣に語った。レッサ氏は上訴を申し立てて保釈を請求することができる。(c)AFP