【6月15日 AFP】19-20スペイン1部リーグは14日、第28節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はホームでSDエイバル(SD Eibar)を3-1で下し、新型コロナウイルスによる3か月の中断からの再開初戦を白星で飾った。

 37分にチームの3点目を決めたDFマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)は、ピッチに左膝をつけると握った右拳を宙に掲げ、「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動を支持する様子を見せた。

 しかし、後半の早い時間帯に交代となったエデン・アザール(Eden Hazard)とセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)はベンチに座りながら氷のうをつけており、勝利したレアルは大きな代償を払うことになったかもしれない。

 2月以来の先発出場となったアザールは、昨年11月と今年2月に負傷し、3月には手術を行った懸念の右足首のあたりに氷を当てているようだった。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「エデンが試合を通してややリズムを欠くだろうと分かっていた」とコメントした。

「彼は60分間良いプレーを見せた。恐ろしいダメージを受けたが、コンディションは良いとハーフタイムに言っていた。彼は披露したものに満足しているし、われわれもそのことをうれしく思う」

 白星を挙げたレアルは、前日の試合でマジョルカ(RCD Mallorca)を4-0で下した首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差を2のままとした。

 トニ・クロース(Toni Kroos)の華麗なゴールで4分に先制したレアルは、カウンターからアザールのパスをラモスが押し込み追加点をマーク。その後はマルセロにもゴールが生まれ、前半を3-0で折り返した。

 一方、後半に入ってペドロ・ビガス(Pedro Bigas)が1点を返したエイバルは、プレッシャーをかける時間もわずかにあったが、レアルを不安にさせる2点目は奪えなかった。

 先制点の場面で縫うように滑らかなドリブルを見せ、3点目の直前にもゴールにつながるシュートを放つなどしたアザールは、途中交代になるまで活気あるプレーを見せ、この日の全得点に絡んだ。

 ジダン監督はまた、同リーグで使用された100番目の会場となったアルフレッド・ディ・ステファノ・スタジアム(Alfredo Di Stefano Stadium)でポジティブなスタートを切れたことをうれしく思うだろう。

 本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)の改修工事をこの夏続けられるように、レアルは今季の残りの全ホームゲームを練習施設にあるこのスタジアムでプレーする予定となっている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT