【6月15日 AFP】中国・北京の当局は14日、北京市内で新型コロナウイルスの新規感染者が確認されたことを受け、集団検査を実施した。感染の第2波を懸念し、国内の移動に関する警告なども出した。

 中国で確認された新規感染者57人のうち、36人が北京の食品卸売市場との関連があることが14日、明らかになった。北京当局は同日、これを受けて、集団検査を実施した。

 北京市は新たな感染の急拡大を抑える狙いで、国内の移動に関する警告を発した。同市はこの市場を閉鎖、人民武装警察部隊を配備し、近郊の住宅団地を封鎖する措置も直ちに導入した。この地域ではすでに1万人余りに検査が行われ、14日の検査では8人の感染が確認された。

 昨年末、中国で初めて発生した新型コロナウイルスは、厳しい移動規制により中国では感染拡大がほぼ抑えられていたため、今回、国内新規感染者が再び増えたことに同国では動揺が広がっている。また感染拡大を抑える取り組みで、中国と同様に移動制限を実施した世界が直面する暗い見通しを浮き彫りにしている。(c)AFP/Helen Roxburgh, with AFP Bureaus