【6月14日 People’s Daily】改革・開放は中国の命運を決定する重要な政策だ。現代中国の最も鮮明な特色でもある。2020年という特殊な時期、世界は「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)が放った改革・開放のサインに注目した。中国経済は現在、発展方式を変更し、構造を改善する重要な時期に差しかかっている。国際社会がほめたたえているのは、中国が断固として改革・開放を選択したことだ。これにより、雇用を安定させ、民生を守り、消費を促し、市場を引っ張っている。中国は自らが受けた衝撃に有効に対応するとともに、経済のグローバル化も進めている。

 新型コロナウイルス感染症の衝撃により、世界経済は大きく衰退した。産業チェーンやサプライチェーンは阻害され、貿易や投資は減少した。コロナ禍の影響をどのようにして抑え込むのか。これは喫緊の課題だ。

 今年は中国が改革を全面的に深化させる重要な年だ。中国は内外情勢の変化を正確に把握し、内需を満たすことを発展の出発点とした。国内の大循環を主体とし、国内と国際の二つの循環が互いに促進し合う新たな局面を徐々に形成している。

 英国のロイター通信(Reuters)は「中国の経済体制改革の青写真が徐々に現れてきた。内需の潜在力が解き放たれ、中長期の経済発展の原動力が増大する見込みだ」と論評した。マレーシアの「ザ・スター(The Star)」は「中国は市場志向の改革と高いレベルの開放を原則とすることを堅持している。これは制度上の弱点を補い、新たな成長力の注入にプラスとなる」と述べた。

 開放によって改革を促し、発展を促進する。これこそ、中国が新たな成果を挙げ続けられる重要な方針だ。現在、国際的に保護主義が台頭しているが、中国は引き続き、歴史的に正しい側に立つ。改革も、開放も、止まることはない。

 世界は「政府活動報告」から、中国がさらに高いレベルの開放を進めることを知った。中国は貿易を安定させ、積極的に外資を利用する。「一帯一路(Belt and Road)」沿線諸国とともにプロジェクトを推進する。貿易や投資の自由化措置も講ずる。

 海外の中国問題専門家は「中国は課題に対応する際、終始、改革・開放を続けてきた。今回も例外ではない」と述べた。国際社会は次のように考えている。中国は改革・開放を全面的に深化させるなかで、全世界の仲間と手を携え、共同発展を実現するために新たな貢献ができる、と。(c)People's Daily/AFPBB News