【6月17日 CNS】中国・河南省(Henan)洛陽市(Luoyang)の高速道路で5日、2000羽余りの生きた鶏を満載したトラックが故障して止まってしまった。気温がどんどん上がる猛暑の中、荷台に積まれた生きた鶏は熱中症となり、息も絶え絶えとなった。

 洛陽市の孟津県(Mengjin)消防救援大隊は救援要請を受けると、直ちに出動した。現場に到着すると、救援隊の指揮官は消防用ホースの先端のノズルを水が霧状になるように調整し、トラックの全体の温度が均一に下がるように放水した。10分あまりの放水により、鶏は高温の中から脱した。放水が終わると、消防隊員は器材と隊員と車両に対して消毒滅菌を行い、現場を離れたのだった。

 調べによると、このトラックは同省内の三門峡市(Sanmenxia)から出発し、2000羽あまりの生きた鶏を焦作市(Jiaozuo)武陟県(Wushe)まで輸送する途中、クラッチが故障してしまい路上で止まってしまったもの。その後、緊急修理を行い、故障地点を離れた。運転手によると、通常、生きた家畜を運ぶ場合、輸送途中で車は止めないという。今回は消防隊が放水で気温を下げてくれ、鶏の輸送中の損失を減らしてくれたので大いに助かった、と感謝していた。(c)CNS/JCM/AFPBB News