【6月14日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)氏は13日、同国は韓国に対し「行動」を取り、その実行は軍総参謀部に委ねるとの構えを示した。国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じて発表した。

 これまで韓国政府への非難を繰り返してきた与正氏は、「韓国当局と決別する時が来たようだ」「敵国への次の行動の行使権は、わが軍の総参謀部に委譲する」と主張した。

 与正氏は軍事的対抗措置の詳細は明かさなかったが、軍事境界線沿いに位置する北朝鮮側の都市・開城(ケソン、Kaesong)にある共同連絡事務所を取り壊すことを示唆しているとみられる。

 北朝鮮は先週以降、韓国入りした脱北者らが金委員長を批判するビラを風船を使って北朝鮮に飛ばしたことを受け、韓国政府に対する激しい非難を繰り返している。韓国の脱北者や活動家らは以前から、こうした活動を行ってきた。(c)AFP