【6月14日 AFP】19-20スペイン1部リーグは13日、第28節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は4-0でマジョルカ(RCD Mallorca)に快勝。ひげをそって戻ってきたリオネル・メッシ(Lionel Messi)も1ゴール2アシストを決め、リーグ優勝へ向けた戦いを再開した。

 新型コロナウイルスの感染拡大による3か月の中断からの再開初戦で、バルセロナは開始わずか64秒でアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)がいきなり先制点を挙げると、メッシの頭でのアシストからマルティン・ブライトバイテ(Martin Braithwaite)が2点目を決めた。

 後半には、無観客試合にもかかわらずピッチに人が侵入し、試合が一時中断するハプニングもあった。それでもチームはメッシのパスにジョルディ・アルバ(Jordi Alba)が抜け出して3点目を決めると、最後は後半アディショナルタイム、メッシが今季公式戦25ゴール目となるチーム4点目を挙げて試合を締めくくった。

 キケ・セティエン(Quique Setien)監督は「満足している。こういうスタートは、今後の戦いに向けて非常に勢いがつく」とコメントした。

 この勝利で、バルセロナは14日にSDエイバル(SD Eibar)をホームに迎える2位レアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差を暫定で5ポイントに広げた。

 4点目の場面では、交代で投入されたルイス・スアレス(Luis Suarez)がメッシの得点をお膳立てした。1月に膝を手術した後はプレーから離れていたスアレスだが、中断期間中に復帰し、シーズンのラストスパートに向けて重要な戦力になる可能性が高い。

 セティエン監督も復帰を歓迎しており、何が一番うれしかったかという質問に「ルイスがまたピッチに立つところを見られて満足だ。あの35分間は称賛すべきパフォーマンスだった。こういう形でスタートできたのは、本人にとっても、チームにとっても非常に大きい」と答えた。

 一方のマジョルカは、レアルから期限付き移籍中の久保建英(Takefusa Kubo)がマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)を脅かす場面もあったが完敗を喫した。

 この日はCDレガネス(CD Leganes)とセルタ(Celta de Vigo)も敗れており、残留争い中のチームで唯一白星を挙げたRCDエスパニョール(RCD Espanyol)にとっては完璧な一日となった。

 アラベス(Alaves)と対戦したエスパニョールは、3月に新型ウイルスの陽性反応が出た中国代表の武磊(Lei Wu、ウー・レイ)もゴールを決めて2-0で勝利した。

 チームはこれで、レアル・バジャドリード(Real Valladolid)に1-2で敗れたレガネスと勝ち点で並び、91分に決勝点を許してビジャレアル(Villarreal CF)戦を落とした残留圏内のセルタとの勝ち点差を3に縮めている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT