【6月13日 AFP】英イングランド南部の港町ボーンマス(Bournemouth)で11日、「スカウト運動」の創始者でナチス・ドイツ(Nazi)の支持者でもあったロバート・ベーデンパウエル(Robert Baden-Powell)卿の銅像を撤去する市の方針に抗議する人々が港にある銅像の元に集まり、卿の功績をたたえた。

 ボーンマス当局は、波止場にあるベーデンパウエル卿の銅像撤去に向けて準備を進めている。地元市議会は、銅像を残すことで起きかねない「あらゆる治安の乱れに伴う危険性を最小限に抑え」つつベーデンパウエル卿が残した歴史的功罪について議論する時間が必要だとしている。

 市議会のマーク・ハウエル(Mark Howell)副議長は、英国軍の英雄であるベーデンパウエル卿には「非常にたくさんの良い行いもあった」と主張。銅像は市内のどこかで展示され続けるべきだとの見方を示し、「撤去が完了するか(破壊される)恐れが低下するまで、24時間態勢で像を守る」と述べた。当初の撤去日は11日の予定だった。(c)AFP