【6月13日 Xinhua News】中国海洋産業の総生産額は10年間で倍増した。その背景にあるのが海洋科学技術のブレークスルーだ。中国が独自開発したアルツハイマー病治療用の「オリゴマンネート」は発売許可を取得。同治療用新薬のここ17年の空白を埋め、世界の14種類目の海洋薬品となった。世界初となる120キロワットの波力発電能力を備えた養殖施設「澎湖号」の運用も始まった。1万5千立方メートルの養殖用水を利用できる。独自建造した極地調査砕氷船「雪竜2号」は南極への初航行を実現。世界初の超大型スマートタンカー「凱征」の引き渡しも行われた。中国の経済成長に対する海洋経済の寄与率は9・1%に達し、科学技術は海洋経済の内的原動力となっている。

 今年初めに発表された「2019年世界海洋科学技術革新指数」によると、中国は同指数で世界第5位に付け、第4位の日本との差は縮まり、海洋科学技術の革新力を著しく高めている。うち、革新の産出と革新の応用の2指標では世界第2位に躍進した。

 生態環境部が発表した「2019年中国海洋生態環境状況公報」によると、中国の管轄海域では、水質の最も良好な「1類」水質の面積の割合が前年からわずかに拡大し、1~4類を下回る「劣4類」の面積はわずかに減少した。海岸に近い海域の水質は総じて安定を保ちながら好転している。

 自然資源部が発表した「2019年中国海洋経済統計公報」によると、重点モニタリング業界の19年の新規登録企業のうち海洋関連企業は2万3千社で、15年の2倍に増えた。19年末の海洋関連企業数は前年末から10・7%増え、4年間連続で1万社以上の増加となった。(c)Xinhua News/AFPBB News