チュニジア沖で移民船沈没、50人超死亡
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【6月12日 AFP】チュニジア保健当局は11日、同国沖で移民を乗せイタリアへ向かっていた船が沈没し、少なくとも52人が死亡したと明らかにした。死者の大半はサハラ砂漠以南のアフリカ地域出身者だという。
同国中部の港町スファクス(Sfax)近くの漁師が9日、当局に通報し発覚した。死者のうち少なくとも24人は女性。チュニジア国籍の船長(48)も死亡が確認された。現在も1人が行方不明となっている。
目撃者が当局に伝えたところによると、遺体は1週間前に53人を乗せてイタリアに向けて出港した船の乗客とみられる。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の10日の発表によれば、今年1~5月にチュニジアから欧州へ向け海路で出発した人の数は前年の4倍に増加した。
チュニジアでは、隣国リビアで元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)司令官が首都トリポリ進攻を開始した昨年4月以降、同国から多数のサハラ砂漠以南アフリカ出身者が流入している。(c)AFP