【6月11日 AFP】英国人のマデリン・マクカーン(Madeleine McCann)ちゃん失踪事件で、マデリンちゃんを誘拐、殺害した疑いがかけられているドイツ人容疑者(43)が黙秘を続けていると、弁護団の一人が独テレビ局に明らかにした。

 ドイツ警察は3日、2007年にポルトガルのリゾート地プライアダルス(Praia da Luz)から、「マディー」の愛称で呼ばれていたマデリンちゃん(当時3歳)が失踪した事件に関連して、同容疑者を捜査していると発表し、13年来の謎がついに解明される可能性が出てきた。

 独メディアがクリスチャン・B(Christian B)と報じている同容疑者には、児童虐待やレイプなどの性犯罪歴がある。現在は麻薬取引の罪で、独北部キール(Kiel)の刑務所に収監されている。

 司法当局者によると、マデリンちゃん事件の捜査を受け、他の収監者らから攻撃を受ける可能性があるとして、容疑者の身の安全を確保するために独房に移さざるを得なかったという。

 容疑者が独房を出られるのは、刑務官の付き添いがあり、他の収監者らが外に出ていないときのみに限られている。(c)AFP