【6月13日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)にある秦代に築かれた万里の長城、小佘太(しょうしゃたい)秦長城の張徳禄湾区間でこのほど、応急補強工事が始まった。2千年以上の歴史を持つ文化遺産である長城の倒壊部分を補修、補強するための応急的な修繕工事を行う。

 同自治区バヤンノール市には、240キロにわたる秦代の長城遺跡があり、中国で現存する秦代の長城の中でも重要な部分となっている。秦代から前漢にかけて使われた同区間は人工的に砕いた石を積み重ねて造られており、高さ平均3・5メートル、底部の幅4・1メートル、最上部の幅1・5メートルで、0・5~1・5キロごとに山頂に烽火台が築かれている。北方から匈奴が侵入するのを防ぐため秦が建築した。

 バヤンノール市の秦代の長城は2千年以上風雨にさらされ、非常にもろく弱くなっており、一部の壁は崩れている。今回の応急補強工事は5キロにわたる秦長城の壁部分を修繕するもので、来年の完成を予定している。(c)Xinhua News/AFPBB News