【6月12日 CNS】中国・山東省(Shandong)臨沂市(Linyi)で先日、女性の孔さんが運転していた車から突然濃い煙が発生し、何人もの人が消火に駆けつける騒ぎとなった。

 孔さんが車を修理店に持っていくと、修理工から「エンジンの下に正体不明の怪しい装置が取り付けられている」と告げられ、警察に通報。警察官が確認すると、この装置は何らかの液体を入れたプラスチック瓶、電子スイッチのようなもの、磁石が組み合わさってできており、エンジンの下に磁力でくっつけてあった。

 技術担当警察官の分析と鑑定の結果、装置にはGPS機能と遠隔制御機能が付いており、人が遠隔操作をすることにより、プラスチック瓶の中に入ったガソリンに着火させることができるようになっていたという。

 警察は緻密な捜査を展開した結果、劉という名前の容疑者を逮捕。劉容疑者と孔さんは過去に恋人関係にあり、ひと月交際をしたことがあったが、すぐに別れていた。

 交際をしていた期間、劉容疑者は孔さんに携帯電話機や価値にして合計約9000元(約14万円)のプレゼントを贈っていた。劉容疑者がこれを返すよう迫ったところ、孔さんは拒絶。これに劉容疑者は恨みを持ち、報復しようと遠隔制御の燃焼装置を製作したのだった。現在、劉容疑者は公共の安全を脅かした疑いで勾留されており、取り調べは続けられている。(c)CNS/JCM/AFPBB News