【6月11日 AFP】リビアの首都トリポリで10日、地雷が爆発し、民間人を含む少なくとも7人が死亡、10人が負傷した。国民統一政府(GNA)保健省がAFPに対し明らかにした。

 GNA保健省のアミン・ハシェミ(Amin al-Hashemi)報道官によると、爆発は首都南端のアインザラ(Ain Zara)地区とワジラビ(Wadi Rabi)地区で発生。民間人4人と地雷除去の作業員3人が死亡した。両地区は今年5月まで、元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)司令官を支持する武装勢力が掌握していた。

 ハフタル氏はトリポリ占拠を目指し約1年にわたり攻勢を掛けてきたが、GNAは先週、首都圏の完全奪還を宣言。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)は、ハフタル氏側の部隊が撤退時、トリポリ南部に旧ソ連とロシアで製造された地雷を設置したと非難していた。(c)AFP