【6月11日 AFP】インド北東部にある天然ガス井で9日、2週間にわたって漏れ続けたガスに引火して大規模火災が発生し、現場近くで作業員2人が死亡しているのが見つかった。関係者らが翌10日、明らかにした。

 火災が発生したのは、同国アッサム(Assam)州にある国営オイル・インディア(Oil India)のガス井。ガスの漏出で爆発が起き、炎と煙が立ち上っている。

 オイル・インディアはAFPに対し、作業員2人の遺体が近くの池で発見されたと述べた。

 この発表によると、亡くなった2人は同社の消防士として業務に当たっており、9日の火災発生時に池へ飛び込んだとみられるという。別の消防士1人も軽傷を負った。

 同社は、軍と国の災害対応部隊に加え、エンジニアや作業員、シンガポールから派遣された専門家チームなど約200人が現場に入り、ガスの漏出を4週間以内に食い止めるとしている。

 ガスの漏出量の正式発表はないが、オイル・インディアは「制御不能」な量だったとしている。

 地元住民や環境保護活動家らは、コンデンセート(液化したガス)が1キロ離れた場所にある湿地帯と付近の水路を覆っており、魚やイルカの死骸が見つかったと話している。

 現場周辺1.5キロの範囲は立ち入り禁止区域とされ、約2500人が自宅から避難している。(c)AFP