【6月13日 Xinhua News】素手でれんがを割るにはカンフーマスターでなくてもいい、力積と運動量の定理さえ理解していればいい──中国雲南省(Yunnan)弥勒市(Mile)の高校で物理を教える張輝(Zhang Hui)先生はこう語る。

 張先生が素手でれんがを割る動画はインターネットで人気を集め、中国の短文投稿サイト微博(ウェイボー)では「もし張先生のような教師に出会っていたら、高校で私の物理の成績はもっと良かったはず」というコメントに多数の「いいね」が付いた。

 インターネットで注目されたことに驚いたという張先生は、「あれは授業の導入部だった。あの後に力積と運動量の定理を教えた」と話した。

 張先生は、れんがの一方の端をいったん持ち上げてからテーブルにたたきつけながら、右手でれんがを切り裂くようにして割ったのだと説明した。こうするとれんがは手の力ではなくむしろテーブルにぶつかった衝撃で割れるのだという。

 れんが割りのパフォーマンスは抽象的な物理の定理を教える時に張先生が使う独創的な手法の一つだ。高校で14年間物理を教えてきた張先生は、「高校の物理は難しいので視覚的な手法を使って生徒が関心を持つようにしている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News