【6月11日 Xinhua News】中国の三峡ダム(Three Gorges Dam)は8日午後5時、水位を144・99メートルに下げ、2日間前倒しで水位引き下げ作業を終えた。同ダムは長江(揚子江、Yangtze River)流域で発生する可能性がある洪水に備え、容量221億5千万立方メートルを確保した。

 長江水利委員会によると、同ダムでは昨年12月から作業を開始。水位が約175メートルから約30メートル低下した。

 6月に入り、長江中下流の本流や洞庭湖(Dongting Lake)、ハ陽湖(Poyang Lake)の水系では、複数回大雨に見舞われ、一部地域で水害が発生している。

 同委員会は、今後、流域の降水量の変化に細心の注意を払い、モニタリング・警報・予報を強化し、流域の水位管理と水害対策に注力していくとしている。(c)Xinhua News/AFPBB News