【6月11日 Xinhua News】新型コロナウイルスが襲ったフランス・パリ中心部でこのほど、中国自動車大手・上海汽車集団の独自ブランド「MG(名爵)」の同国初の旗艦店が誕生した。開業式はオンラインで行われ、270社以上の仏メディアと多くの消費者がライブ配信に参加した。新型コロナの世界的流行の下、中国自動車企業の海外進出が進んでいる。経済参考報が伝えた。

 欧州市場のほか、アジア市場でもさまざまな課題を克服し、インドでは同国のモーターショー「第15回インドオートエキスポ2020」に初めて登場し、インドと世界の自動車ファンから注目を集めた。

 積極的な海外進出は業績の伸長につながっている。MGで言えば、新型コロナ発生にもかかわらず第1四半期(1~3月)の輸出台数は前年同期比2倍の3万7千台に伸び、輸出先は世界60カ国・地域に広がり、輸出台数は中国自動車メーカーの首位をキープした。

 同社国際業務部の余徳(Yu De)総経理によると、同社は今年、インド、欧州などの市場で新たなチャンスをつかみ、海外での年間販売台数50万台を目指す。

 同社は現在、海外にイノベーション研究・開発センター3カ所、自動車製造拠点3カ所、部品拠点90カ所余りを設け、欧州、南米、アフリカ、中東などで地域販売・サービスセンター12カ所を設立、海外販売・サービス拠点600カ所を世界に展開している。タイや英国、インドネシア、チリ、中東、インドなどでは特に大規模な市場を形成し、インドネシアでは初の海外金融サービス会社を設立した。

 19年の中国自動車輸出台数は統計で100万台を超え、上海汽車集団の完成車輸出・海外販売台数は35万台と4年連続で首位をキープし、MGは19年・20年第1四半期と連続で輸出台数トップの中国自動車ブランドとなった。(c)Xinhua News/AFPBB News