【6月10日 AFP】米検察当局は9日、反人種差別デモに参加していた女性を突き倒した問題をめぐり、ニューヨーク市警(NYPD)の警察官を起訴したと発表した。

 起訴されたのはビンセント・ディアンドレイア(Vincent D'Andraia)被告(28)で、NYPDの警官が起訴されたのは初めて。おおむね平和的に行われていた先週のデモに対し強引な対応を取ったことに批判が出ていた。

 米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で先月末、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが、白人警官に首を膝で押さえつけられ死亡した事件をめぐり抗議デモが続いていることを受け、全米で警察組織の改革を求める声が上がる中での異例の起訴となった。

 ブルックリン(Brooklyn)地区の検察当局はAFPに対し、ディアンドレイア被告は5月29日に発生した問題をめぐり、暴行、ハラスメント、威嚇、器物破損の罪に問われていると話した。これらの罪状では通常、禁錮刑が科されることはないという。

 携帯電話で撮影された映像によると、ディアンドレイア被告は退去を求めたが反論されたことから、ドゥンヤ・ゼイヤー(Dounya Zayer)さん(20)を突き倒し、「ビッチ」と呼んだ。

 検察によると、ディアンドレイア被告は、この映像が明るみに出た先週、停職処分を受けた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、ディアンドレイア被告は9日の起訴前に警察に出頭しており、10月15日の審理開始まで勾留されないと伝えている。(c)AFP