【6月9日 AFP】フランス・パリ検察の検事長は9日、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる国の対応について、捜査を開始したと発表した。「過失致死」や「人命を危険にさらす行為」などの容疑を視野に入れているという。

 国の対応をめぐっては、一般市民から苦情が申し立てられていた。レミ・エーツ(Remy Heitz)検事長はAFPに対し、捜査は「政治上または行政上の責任」ではなく、国の当局が「犯罪となり得る行為」に及んだかどうかの判断を目指すものになるとしている。

 国家元首であるエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領には刑事免責特権があり、捜査対象にはなっていない。(c)AFP